ここで気になるのは、生活のために手元のCDを売っている人達は、そのCDのデータをパソコンなりCDRなりに取り込んでバックアップしている可能性は極めて高いということです。
パソコンに取り込んでMP3で聴いているから「CD盤」を手放しているのであって、必ずしもそのCDに入っている音楽への興味が無くなったからCDを売っているのではないと推測します。ジャケットを眺めたくなった時のためだったり、売りにいくのが面倒だからだったり、たいした買い取り金額にならないからだったり、なんとなく家に残しておいたCDだけど、家賃が払えないとなれば背に腹はかえられません。「よく考えてみれば、買ってきた日にパソコンに取り込んで棚に片付けて以降、このCD、触ってすらいないな。触ってすらいないCDを売ったところで何も困らない、早速売りにいこう」。この不景気がCD売却決断の「最後の背中のひと押し」の役割を果たしているのではないでしょうか。で、実際売ってみると、買い取り価格が暴落する中では、期待を遥かに下回る小額にガッカリすること間違い無しです。
仮に景気が数年で回復して、CDを手放した人達に収入が戻ってきたとして、収入とともにCDを買う習慣は戻ってくるのでしょうか。月3枚CDを買ってた人が月3枚CDを買う習慣を取り戻すのか。自分は戻ってこないように思います。習慣以前に、その人の部屋にMP3プレイヤーとパソコン以外に音楽を聴くための「装置」が残り続けるのかどうかも疑問です。
日本でも欧米でも、10台20台の若者の間ではとっくにCDからMP3にシフトしているという話はよく見聞きします。そこに加えてこのCD売却ブームは、明確なこだわりがあるわけでもないがなんとなくCD盤を買ってきたような、10台20台以外の世代すらもCDから引き離してしまうような、大きなきっかけになっているように感じてなりません。CDは中産階級以上の贅沢品・嗜好品という形で細々と生き長らえることになるのか。CD衰退は次のフェーズへ突入しています。
"CD衰退は次のフェーズへ突入しているのか - 日米でCD買い取り価格低下中 : matsu & take (via zonetripper20xx)
おれもこの間、レコファンに売りにいって、あまりの安さに涙しました。
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